憑依の視座-巫女の民俗学Ⅱ
川村邦光氏の『憑依の視座-巫女の民俗学Ⅱ』(青弓社・1997)を読破。

巫女、というと真っ先に想像するのが神社にいる白衣に緋の袴を履いた女性であるが、ここに取り上げているのは、体に神様や仏様を降ろす女性を降ろす『カミサマ』と呼ばれている女性のことだ。
(柳田國男が、前者を神社巫女、後者を職業巫女として分類したのは有名な話である。)

『カミサマ』たちは、神社で御神籤を売っているようなうら若い女性ではない。
私も神社巫女バイトを5年ほど務めさせてもらったが、別に神様に乗り移られた事はない。

家庭を持ったり、働いたりして普通の主婦をつとめてきた女性が、ある”きっかけ”でその道に進むのである。
”きっかけ”は、夫や姑との不和、自分や家族の病気、離婚など。
苦しんだ結果、何かに救いを求めて修行したりするうち神様が憑くようになるのである。
また、その女性たちは幼い頃は神社の境内でよく遊んでいたとか、信心深かったりしたらしい。

『カミサマ』になれる条件というのは、先天的な要件(小さい頃から信心深かった)と後天的な要件(うまくいかないことがあり、修行をしたりしたのがきっかけで神が憑く)による。

しかし……巫女というものは、色々な事を犠牲にしてなるのだから、生半可な気持ちではダメらしい。
私は、普通の人間で良かったと思った。巫女はとても大変な仕事だ。

とにかく面白い本だった。
コックリさんに憑かれた小学生の話、狐つきの話など、不思議かつ興味深い話が多かった。

次回は、憑き物と精神病についての本が読んでみたい。
柳田先生の本もまだ読みかけであることだし。
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柚木みやび

Author:柚木みやび
柚木みやびの日記&エッセイ。 2006.11.9~ 
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(プロフ画像はしいたけさんの絵本から拝借しています)


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