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3月8日(木)夫婦
昨年の秋、N氏は大変な部署に配置転換された。
前任者が心身故障して亡くなったため、その後釜として。(これだけでもう心配)

ところが、実質N氏のチームはメンタルを病んだ人と指示に従わない人がいて、結局半数しか機能しておらず、N氏は土日祝日と仕事に行き、天候の関係等で二十四時間以上勤務になる日々がここ四ヶ月くらい続いていた。

その結果、これまでは丈夫で弱音をはかなかったN氏だが、体調が悪くなり、食欲がなくなった。
私は心配でこまめに電話したり、あれこれ世話を焼いたりしたが、「頼むから小さい声で話して…」「俺のことは放っておいて。見守って」と言うくらい、あのN氏がここ数日弱っていた。食事も取れなくなっていた。
私は心配でいてもたってもいられなくなり、職場の課長にどう動いていくべきかを相談した。
何かあっては遅い。そうなる前に何とかしないと……と思った。
労基署に相談するか? 人事に苦情を言うか? 社長を内部告発するか? どうしていいか分からなかった。
課長は、「旦那さんとよく話してみられ。旦那さんの気持ちはどうなんかね? 勝手に動くと、後で大変じゃないけ? もし心配なら、メンタルの方に相談してみたら」と言ってくれた。
涙が止まらなかった。過保護じゃない?と笑われるかも知れないが、彼は私にとっては唯一無二の存在なのだ。
夜、帰宅したN氏と改めてゆっくり話した。
N氏がしんどそうだったので、リラックスできるようオルゴール音楽を聴きながら。

私がしんどくてたまらないでいると、N氏は「楽しいことを考えよう」と言った。
改めてN氏は凄いなと思った。さすが逆境に強い男。
「でも、私は心配でたまらない。人事に相談してもいいか?」というと、「俺が人事に相談する」と言ってくれた。
ちゃんと話すことができて良かった。課長のアドバイスは的確だった。さすが「切れ者」と一目置かれているだけあるわ。

N氏、今日は無事に人事に相談に行けたようだ。
N氏の上司もこの状況を問題視していて、人事の耳にも入っていたよう。一応何とかしてもらえるらしい。
結婚式の時に「病める時も健やかなる時も…」と神父さんに言われたけれど、
本当に苦しい時に力を合わせられる夫婦で良かったと思う。
N氏と結婚して心から良かった、と思う瞬間だった。
プロフィール

柚木みやび

Author:柚木みやび
柚木みやびの日記&エッセイ。 2006.11.9~ 
Copyright(c) Miyabi All Rights Reserved.
(プロフ画像はしいたけさんの絵本から拝借しています)


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