本職巫女への就職
大学1~3年の時、今の業種への就職希望はあったのだが、神社でのアルバイトを通して、「巫女さんか、神職さんになりたい」という思いも実はあった。結構それで迷った。日常生活を脱した、静謐に包まれた神殿で、神様と語らいながら過ごしてみたいという、神仙思想みたいなものが当時の私にはあった。(民俗学への興味などもそこから発生している)また、神社に訪れる人々との交流も楽しいものであり、心から笑顔でご奉仕できる仕事が巫女だった。結婚式場には、県内一の大きな神社でご奉仕されていた先輩のYさんという方がおられた。彼女は中卒で、その神社はどうも定年になったらしかった。どうも巫女さんの定年は、ニ十代のうちのようだ……。友人の話では、伊勢神宮の定年も確か二十三、四ということらしかった。確かに、年食った巫女というのは、見たことがない。宮司さんのお母様に、「定年になった巫女さんは、その後どうなるのですか?」と聞いてみると、「勉強をされて、神職さんになられる方もいらっしゃるし、ご結婚される方も多いわよ。お茶やお花に、礼儀作法を身につけた巫女さんを結婚相手として希望される方は多いらしいですから」との事だった。寿退社、か……。ずっと続けるわけにはいかないものだろうか。宮司さんにも聞いてみた。「四大出とるのに勿体ないわ。巫女になってる子は中卒や高卒も多いし、第一長く勤められんし」と言われてしまった。やる気があれば、最終学歴はあまり関係ないと思うのだが、長く勤められないのはネックだ。では神職さんになるのはどうか。女性神職さんの十二単姿も、凛として美しいものである。だが、社家(神社)に産まれなければ中々神職も大変なようである。神社の格式もあり、どの家に産まれるかで人生が変わる。頑張っている人が昇進できるとかそういうシステムではないらしい。色々納得できない部分があり、結局今は最初に希望していた業種でOLをやっている。結婚して子どもが産まれ、生きていくことのシビアさを知った今、現実的に本職巫女にならなくて良かったとは思うが、未だに惹かれる世界ではある。
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柚木みやび

Author:柚木みやび
柚木みやびの日記&エッセイ。 2006.11.9~ 
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