記憶の底
私が巫女になろうと思ったのは、小学校低学年の時の話です。
母の里の八幡神社にて、秋祭りの祭礼が行われたのがきっかけでした。母の実家は人里離れた山の中にありまして、中々雰囲気の良いところです。
飲料水は井戸水でした。
家の裏には巨大な竹薮と崖がありまして、山吹の花が咲いていました。崖の上からは水が流れていて、そこには小さな蟹が棲んでいました。
初秋の物悲しい雰囲気と里の豊かな自然の中で行われた祭礼は、大変崇高な雰囲気をたたえていました。
また、巫女の舞や昔ながらの口伝えの伝統はあまりに儚くて、消えてゆく蝋燭の炎のようでした。
笛の音色のあまりの悲しさ。私もそんな雰囲気の中に身を置いてみたかった、というのがそもそもの始まりです。
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柚木みやび

Author:柚木みやび
柚木みやびの日記&エッセイ。 2006.11.9~ 
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(プロフ画像はしいたけさんの絵本から拝借しています)


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